UKのサイケ&シューゲ風ドリームポップバンド、Trailer Trash Tracysの1st。Next The xx！的な煽り文句に釣られ購入。まず#1."Rolling - Kiss the Universe"がびっくりするくらいダサくて頭痛が痛くなったんですけども、#2."You Wish You Were Red"はシンプルな打ち込みとギターにドリーミーなボーカルが乗っかったなかなかのトラックで本作のベスト。いよいよ本領発揮か！…と思いきやテキトウっぽいシンセやギターに駄目ドラムのしょうもない曲が続くんだけど#6は変な中毒性あるし#7.”Candy Girl”もベタで悪くないです。まあ見所はこれくらいカナカナ西野カナ。この人達はシンプルなドリームポップやってればそう悪いバンドでもないと思うんだけど、どうも一捻り加えようとしておかしな事になってる様な。その一捻りが面白さや心地よさに繋がっているか…っていうとそうでもないし、なんとなく「やってみた」的ないい加減さや稚拙さを感じる。怪しい雰囲気を出したいとか、レトロでチープなドラム入れたいというアイデアは判るけど、うまくコンポジットしているとは言い難い。なによりThe xxやWarpaintにはしっかりした世界観があるけど、彼らにはいまいちそれも感じられないんですよね。まあもうちょっと洗練されればよくなりそうな雰囲気はあるので、とりあえず「TTT先生の次回作にご期待下さい。」ってとこでしょうか。
Trailer Trash Tracys – You Wish You Were Red
